特殊車両通行許可のオンライン申請のやり方①
それでは特殊車両通行許可のオンライン申請のやり方をご説明いたします。
特殊車両通行許可は車両が通行する道路によってオンラインで申請するか窓口で申請するかに分かれます。
オンラインで申請するためには通行する道路に国道などが含まれているという条件が必用です。
オンライン申請をする前にすること
まずはここをチェック
- 通行する道路に国道が含まれているか?
- 重量超過の場合は重さ指定道路に注意
オンライン申請をするためには通行する道路に国道が含まれていることが申請の条件となります。
つまり、通行する道路が県道や市道のみの場合はオンライン申請はできません。
また、国道は国道でも国道が重さ指定道路の場合には注意が必要です。重さ指定道路は最遠軸距に応じて重さの緩和があるからです。
ここは大事なポイントなので詳しくご説明します。
通常は車両総重量が20tを超える車両の場合は特殊車両通行許可が必要ですが、重さ指定道路を通行する場合は許可が不要なことがあります。
例えば、車両Aという車で考えてみましょう。
車両Aの総重量は22tです。そして車両Aが通行する経路は国道(重さ指定道路)と県道だとします。この場合Aの総重量は22tなので本来は特殊車両通行許可が必要な車両になります。
オンライン申請は車両が国道を通行するときに使用するシステムなので、今回のケースでも一見オンライン申請が可能なように見受けられます。
しかし、重さ指定道路には前述したようには最遠軸距に応じて重さの緩和(原則25tまで)があります。
もし、車両Aがこの条件に当てはまると車両Aは重さ指定道路区間は許可がいらなくなるわけです。
つまり、車両Aにとって許可が必用になるのは県道のみとなります。
そうなると車両Aの経路には国道が含まれないためオンライン申請は出来なくなるわけです。
よって、車両Aのケースで特殊車両通行許可を申請する場合はオンライン申請は出来ません。県道を管轄している道路管理者に窓口申請をしなければならなくなるわけです。
用意するもの
- 申請する法人情報
- 車検証
- 車両の外観図
- 積載物情報
- 経路表
などです。
特車運用事務局のサイト
事前準備が済んだら特車運用事務局のサイトを表示します。
まずは、ネットで「特殊車両通行許可申請」と検索します。
そうすると、「特殊車両通行許可申請におけるオンライン申請の紹介 - 国土交通省」というサイトが表示されます。
まずはこのサイトをお気に入りに保存しときましょう。
次に申請書類を作成するために必要なプログラムをダウンロードします。
TOPページからダウンロードのタブをクリックすると以下のページになります。
このページにはオンライン申請するために必要なマニュアルやプログラムなどがたくさんありますが、とりあえず下記の2つのプログラムをダウンロードします。
①自己署名証明書
自己署名証明書とはオンライン申請を安全に行うための証明書になります。
自己署名証明書をクリックすると「APCAroot.cer」のファイルがダウンロードされます。名前をつけてデスクトップに保存しましょう。
自己署名証明書のインストールの手順は以下のようになります。
②道路情報便覧付図表示システム
道路情報便覧付図表示システムとは経路を作成するときのツールになります。
道路情報便覧付図表示システムをクリックしてファイルをダウンロードします。
上記のようなzipファイルがダウンロードされたらファイルを解凍します。解凍したファイルをクリックします。
「setup.exe」をダブルクリックすると、インストールが始まります。
インストールが終わると「道路情報便覧付図表示システム」というアイコンが作成されます。
このプログラムは経路を作成する時に必要になるので後々ご説明いたします。
次は申請書情報入力(前編)/オンライン申請のやり方②をご説明いたします。